【Web記事】
FNNプライムオンライン編集部
2021年9月15日
一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会の代表理事・持田恭子さんに話を聞いた。
――なぜヤングケアラーが現在、顕在化してきた?
日本ケアラー連盟様の活動もあり、埼玉県のケアラー条例が制定され、国の全国調査が行われたことがきっかけだと考えています。以前から家族をケアする未成年はいましたが、「家族が家族を世話するのは当たり前」という不文律がいまだにあるので、子どもが過度なケア負担を担っていることは配慮されてきませんでした。親から感謝され周りから賞賛を得ると、子どもは、「もっと家族の役に立とう」とますますケアをひとりで抱え込むので、いままで顕在化してきませんでした。