きょうだい児とは
病気や障害、難病や疾患がある兄弟や姉妹がいる子どものことを「きょうだい児」といいます。
自分の周りには、同じような『きょうだい児』はあまりいないから、自分ひとりなんじゃないかなと思ってしまいがちですが、実はあなたと同じ「きょうだい児」は全国にたくさんいます。きょうだい児は親よりも長期間、障害のある兄弟や姉妹と関わりを持つ存在です。障害や病気の種類は多様であるため抱えている課題はそれぞれ違いますが「
自分と家族の将来に対する漠然とした不安」を持っていることは共通しています。
きょうだい児は複雑な気持ちを抱えている
「あなたは健康だから自分でできるでしょう」「お手伝いお願いね」「弟の面倒を見てあげてね」そう言われて育ってきた「きょうだい児」は、障害や難病や疾患のある兄弟姉妹のことが大好きだけどネガティブな気持ちになることもあるという複雑な気持ちを抱いています。
生まれて数年後、あるいは生まれてすぐに障害のある兄弟姉妹と共に過ごすので、きょうだい児にとっては障害があることは特別なことではありません。ほとんどのきょうだい児が、兄弟姉妹の「障害」や「病気」を意識したことはなかったと言っています。
きょうだい児の交流会
病気や障害のある兄弟や姉妹がいる「きょうだい児」と、親や祖父母のケアをしている「ヤングケアラー」がオンラインで一緒に集まって交流を深めるZoom会を毎月開催しています。このページを見ているあなたが中学生あるいは高校生で病気や障害や難病、疾患がある兄弟や姉妹がいたら、交流会に参加してみてくださいね。
きょうだい児の立場であるお子さんがいらっしゃる保護者の方々、病気や障害のある兄弟や姉妹がいる児童生徒を受け持っている担任の先生やスクールカウンセラーの方々、塾の先生など、きょうだい児のお子さんに、こうした交流会があることをぜひ伝えてもらえたら嬉しいです。