2014年3月、イギリスのウィンチェスターというヒースロー空港から南に一時間ほどバスで行った美しい町を訪れた。そこにはYMCAが買い取った広大なスペースがある。ちょうどThe Children Societyという子ども協会が主催する若者介護者(Young Carer)向けのメディアトレーニングが行われていた。彼らはメディアにさらされる機会が多いので、メディアトレーニングを受けて発言したい内容と、取り上げられる内容に相違がないように受け答えの練習をしていた。ちょうど訪れた時には、ヤングケアラーとしての課題を盛り込んだショートムービーを制作するために、ストーリー立てから脚本づくり、iPadで撮影、編集までを行い、上映して発表するという。彼らの課題は、いじめや周囲の人々の理解不足、メンタルな部分を埋められない空虚感など。日本の若者介護者や、幼いきょうだいたちも似たような気持ちを抱えている。
英国視察レポート Children’s Society 「子供協会」を訪れて2014年3月に訪れた「子ども協会」におけるヤングケアラー支援の実情をレポートしました。パワーポイントの資料をダウンロードすることが出来ます。
Childrens Society Report 2014_03.pptxMicrosoft Power Point プレゼンテーション 6.9 MB
イギリス全土から集まった学生たちが、日本のヤングケアラーに向けてエールを送ってくれた。
あなたはひとりじゃないよ
僕たちはみんなお互いに助け合えるんだ。
話してごらん。
強くいよう。
みんなと違っていてもいいんだ。
ありのままの君が素晴らしいんだから
ヤングケアラーの課題をショートビデオで表現します。
どんな課題があるのか、どう表現したいのかを真剣に考える
家庭環境に困りごとを持つ若者たちと一緒に課題を考えストーリーを作る
自治体や支援団体が集まって、それぞれの課題をかき出していく。お互いに支えあえたり、アドバイスができるとことがないかを探し出す。
家に帰ると、障害のある姉が大きな声を出すので耳をふさいで階段を一気に駆け上がって自分の部屋に行くの・・・
Love and Care
Support
泣きたい気持ち・・・叫びたい気持ち・・・
でも、言わない。言えない。
わかってくれる人がいないから。
おそうじ Cleaning
邪魔しないでほしい Stay out of the way